かつら業界への考え

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かつら増毛専門店グッドジョブヘア

店長の樋口です。

 

私は30年ほど前に大手かつらA社に

入社しました。

大手A社と言うと二つくらいしか無

いですが。

それから30年づーと髪を増やす

仕事を続けて今に至っています。

 

16年前にグッドジョブヘアを立ち上げ

てからも自分自身も技術スタッフの

一人として毎日毎日お客様と接し

ています。

 

髪を増やす仕事はお客様の非常に

プライベートでデリケートな部分に係る

仕事です。

 

それだけにお客様との信頼関係が

出来ると非常に楽しい仕事です。

 

普通の仕事でのお客様とスタッフ

というよりもっと深い部分で色々な

お話を聞けたり、時にはこちらの

悩みの相談に乗っていただける

場合もあるくらいです。

 

しかし以前はコンプレックス産業

とも言われ、中には売上ばかり

考えて、お一人お一人のお客様の

気持ちに寄り添わない会社や

スタッフも見てきました。

 

私自身も大手かつらメーカで

技術スタッフとして働いてきて

セールスのノルマのすごさに

悩まされた日々がありました。

 

そして色々と考えた末に髪を

増やすという仕事は会社規模を

大きくすると必ず技術より売り

上げ重視になっていってしまう

という事です。

 

規模を大きくしても効率化で

きない。

 

普通は会社の規模が大きくなると

色々な事の効率化が図れてコスト

ダウンでき価格を安くできます。

 

トヨタのプリウスなどもし小さい工房

のような所で作成したら一台の価格

は何億円にもなるはずです。

 

大規模化しているから一台あたりの

コストが落とせて低価格化できる

わけです。

 

しかし、かつらや増毛は、お一人

お一人が髪質やヘアスタイルなど

同じ製品は一つも無いためオーダー

メイドの手作りが基本になります。

 

そして出来上がった製品をお客様の

希望に合わせて技術スタッフがカット

して仕上げます。

 

ですから車や電化製品のように大規模化

でコストカットはできないのです。

 

しかも技術スタッフは熟練が必要なため

アルバイトや派遣社員も使う事は

できませんから社員数を増やすと

逆にものすごいコストが嵩みます。

 

結果高額にするか一人のお客様に

たくさん購入していただかないと

運営できなくなるような事になって

社員のノルマがすごい事になり

最後はお客様に負担がいきます。

 

普通の美容室や理容室はカット

技術を競います。

そして接客の良さや人間性を

重視します。

 

それはお客様は希望のヘアスタイルに

してもらえる事とお店でゆっくりと

くつろぎたいからです。

 

しかしこのかつらや増毛の仕事は

規模が大きくなると売り上げを

多く上げてセールスがうまい人が

店長や上層部に行きます。

 

ですからものすごく人が辞めたり

入ったりと技術者が居つきません。

 

もともとカットする技術スタッフは

理容師や美容師からなるので

カット技術が専門なのに知らないで

入社すると売り上げ競争がすごい

事に驚き辞めていくというパターン

です。

 

かつら増毛の会社は小規模の

方がお客様にも技術スタッフに

とっても安心なのです。

小規模だと融通が利きますし

スタッフの技術も安定しています。

 

今はお客様がお店を選べる時代。

 

そのうえで大手メーカーが安心と

思えるお客様はそちらが向いてい

る場合もありますから、それはそれで

相性の問題です。

 

どちらが良いかはお客さが

決めることです。

 

ただ私が大手に勤めていたころ

より選択肢が多くなったことは

非常に良いことだと思います。

 

 

 

 

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